訪問栄養食事指導について

『 訪問栄養食事指導 』とは。

その名の通り、管理栄養士が在宅療養者の自宅を訪問し食事や栄養のアドバイスを行うものです。現在、隼人町の吉満内科様と牧園町の春田医院様、2医療機関と契約して訪問の体制を整えております。


さて、なぜ私が在宅にお伺いしての栄養指導が必要だと感じたのか・・・。


以前、訪問栄養食事指導したてのころ。「毎日お弁当を届けてくれるのかと思ってた。」と言われたことがありました。

管理栄養士の訪問は月に2回と決まっています。訪問看護師やヘルパーさんのように週に何回と訪問できるわけではありません。

では、管理栄養士が自宅を訪問して何ができるのでしょう・・・

病院に勤めていたころ、こんな経験がありました。

入院してミキサー食(すりつぶした食事、飲み込みが悪くなった方に対応した食事です)をお出ししていた患者様がいました。

退院時に奥様へ栄養指導を行いました。「ミキサーで病院の食事みたいにすりつぶすと良いですよ。」と。

退院して1か月も経たないうちにまた入院。低栄養の診断でした。栄養指導して調理法も伝えたのに何で?と思い、奥様に聞きました。

「うちでは食事をすり鉢使ってすりつぶしていたんだけど、時間がかかって…。しょうがないからヨーグルトとプリンなら食べられるだろうと思って、1日3食食べさせていたんだけど。」

栄養士としてやってはいけない栄養指導をしていたと感じた瞬間でした。

自宅の調理器具も聞かず、奥様の調理の不安や大変さも確認せず、一方的に自己満足の指導を行った結果が招いた低栄養でした。

その時に在宅での食事の環境を整えることができる訪問栄養食事指導を実践していきたいと思いました。

その時からずいぶん経ちましたが、現在でも入院中に栄養士から栄養指導を受け、退院後の食事をどうして用意すれば良いか分からないと感じている方はいらっしゃいます。

そんな疑問にすぐに対応できるよう、これからも訪問の栄養指導を続けていきたいと思います。

栄養士の訪問をご希望のかたはいつでも気軽にご連絡ください。

また、栄養士の訪問をご希望の医療機関様につきましても訪問栄養食事指導の流れなどにつきましてご案内いたします。


まちの栄養ステーション カドル

まちの栄養サポーター カドル カドルとは英語で「優しく寄り添う」という意味があります。 食べることを楽しいと感じていただけるよう食の支援を行っていきます。

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